学校教育の話題

外国の教育制度・ドイツ

ドイツでは、中等教育終了後、大きく2つのコースに分かれます。職人育成目的の職業教育と、大学教育につながる高等教育です。高等教育進学の場合、「ギムナジウム(8年制)」に進学することになります。日本では中高一貫教育に小学校高学年の期間を加えたもので、ヘルマン・ヘッセをはじめとする多くの文学作品にみられるように、学生たちは思春期の大部分をここで過ごします。

 

大学入学を目指すためには、「アビトゥア」という資格(中等教育卒業試験で日本では高等学校修了資格に相当)を得る必要があることもドイツ教育制度の特徴のひとつです。

 

一方、高等教育を希望しない生徒は義務教育の「グルンドシューレ」卒業後、「ハウプトシューレ(5年制)」と「レアルシューレ(6年制)」で職業訓練を受けます。どちらも日本の中卒資格にあたり、レアルシューレでは、ギムナジウム受験資格を与えられます。

 

ドイツ政府は、「教育機会の平等」として、大学教育までのすべてを国が負担してきましたが、最近では留年する大学生の増加をうけて、教育制度の改革が急務だといわれています。そのため、アメリカや日本のような「単線型」システム的な教育が広まっています。
伝統的なマイスター制度がその在り方を変えつつあることや、12歳で人生を選ぶ「複線型」のシステムを考え直そうという声があがっているためです。

 

これによって、シュタイナー学校のように、義務教育からアビトゥーア取得までをより柔軟に取得できるような学校が増えています。